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妊娠を理由とする違法な休職期間中の賃金の支払いを求める申入書

このページでは、妊娠したものの通常どおりの職務に従事することが可能であるにもかかわらず会社から不当に休職を命じられた場合に、その休職期間中の賃金が支払われなかったことを理由として、会社に対しその休職期間中の賃金の支払いを求める場合の申入書(通知書)の記載例(ひな形・書式)を公開しています。

適宜、ワードなど文書作成ソフトを利用して自由に複製してもかまいませんが、著作権を放棄するわけではありませんので無断転載や配布などは禁止します。

なお、この書式例(ひな形例)は当サイト管理人が個人的な見解で作成したものです。この書式例(ひな形例)を使用して生じる一切の損害につき当サイトの管理人は責任を負いませんのでご了承のうえご使用ください。

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通常どおり就労することに支障がないにもかかわらず妊娠したことを理由に休職を命じられた場合に、会社に対して休職期間中の賃金の支払いを求める場合の申入書(請求書)の記載例


〇〇株式会社

代表取締役 〇〇〇〇 殿

休職期間中の賃金の支払いを求める申入書

 私は、妊娠したことを理由として平成○年〇月○日から翌年○月〇日までの期間について貴社から休職を命じられ、その休職命令に従って同期間において休職いたしましたが、この休職期間中の賃金の支払いを受けておりません。

 しかしながら、当該休職命令を受けた当時、私が妊娠をした事実はあるものの業務に従事するのに特段の支障はありませんでしたし、労働基準法第65条で産前産後の就労が禁止されている期間以外の期間については本人の意思に反して休職しなければならない合理的な理由はなかったものといえます。

 そのため、私が妊娠したことのみをもって休職を命じた貴社の行為は権利の濫用であり違法(無効)なものであったといえますので、貴社の違法(無効)な命令によって休職した期間については貴社の責めに帰すべき事由による休業と判断されますから、民法536条2項の規定により、私はその休業期間中における賃金の請求権を失わないものと考えられます。

 よって私は、貴社に対し、当該休業期間中の賃金の合計金〇万円の支払いを請求いたします。

 なお、本書面到達後2週間以内にお支払いいただけない場合は、年6分による遅延損害金および労働基準法第114条に基づく付加金も合わせて請求することになりますので念のため申し添えます。

以上

平成〇年〇月〇日

〇〇県〇〇市〇〇町〇‐〇

〇〇 〇〇 ㊞


※官公庁ではすべての書類をA4で統一していますので、将来的に裁判になる可能性がある場合にはA4用紙でプリントアウトするようにしてください。

※付加金については『付加金って何?』のページを参考にしてください。
なお、この妊娠を理由に不当な休職を命じられる問題についての詳細は『妊娠したものの働ける状態なのに休職を命じられた場合』または『妊娠を理由に違法な休職を命じられた場合の対処法』のページを参考にしてください