バイト・パート・契約社員が正社員になる方法

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ガッツポーズをする男女

アルバイトやパート従業員などが正社員になることは、一般に「正社員への登用」などと言われることが多いです。

この「正社員への登用」では、一般的には会社がバイトやパート従業員に対して「正社員にしてあげようか?」と尋ね、バイトやパート従業員が「正社員にしてください」と返答した場合に、アルバイトやパートから正社員になることができます。

言い方が適切ではないかもしれませんが、「正社員への登用」は、いわば使用者(会社・雇い主)が上から目線でバイトやパート従業員を「正社員にしてあげる」制度ということができます。

そして、当然ながら、この「正社員の登用」の場合には使用者(会社・雇い主)の承諾が必要となりますので、アルバイトやパート従業員が「正社員になりたい」と思っても、会社が「正社員にしてあげる」と言ってくれない限り正社員になることはできません。

では、アルバイトやパート従業員、契約社員などが使用者(会社・雇い主)の承諾を得なくとも正社員になる方法はないのかというとそういうわけでもなく、使用者(会社・雇い主)の承諾がなくとも有無を言わさず正社員になる方法が存在しています。

ということで、今回はアルバイトやパート、契約社員といった非正規の労働者が無理やり正社員になる方法をご紹介いたしましょう。

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アルバイトやパートから正社員に転換できる要件

平成25年4月1日に施行された改正労働契約法により、有期労働契約の労働者が無期労働契約に転換できる方法が定められました。

”有期労働契約”と言われると難しく感じますが、簡単に言うと”有期労働契約”とはアルバイトやパート、契約社員などのことを指します。

アルバイトやパート、契約社員の場合は、「20〇〇年の〇月から20〇〇年の〇月まで」などと働く期間が定められているのが通常です。

このように働くことができる期間が定められている雇用形態を”有期雇用契約(期間の定めのある雇用契約)”といいます。

一方、”無期雇用契約”とは、いわゆる正社員のことを指します。

正社員の場合は、契約期間が「〇年〇月まで」などと定められておらず、単に定年退職の年齢が定められているにすぎませんので、いったん就職すれば定年退職まで働くことができるということになりますから”無期雇用契約(期間の定めのない雇用契約)”といいます。

有期雇用契約
(期間の定めのある雇用契約)
無期雇用契約
(期間の定めのない雇用契約)
・アルバイト
・パート
・契約社員
・正社員

新しく施行された労働契約法では、このアルバイトやパート、契約社員といった有期雇用契約の労働者が、正社員(無期雇用契約)に移行できるルールが定められており、アルバイトやパート従業員、契約社員が正社員に移行するためには、次にあげる2つの要件が必要とされています(労働契約法18条)。

通算で5年を越えて契約が更新されていること
通算で5年を越えて契約が更新された後に、正社員への転換の申し込みを行ったこと

【労働契約法第18条第1項】

同一の使用者との間で締結された二以上の有期労働契約(省略)の契約期間を通算した期間(省略)が五年を超える労働者が、当該使用者に対し、現に締結している有期労働契約の契約期間が満了する日までの間に、当該満了する日の翌日から労務が提供される期間の定めのない労働契約の締結の申込みをしたときは、使用者は当該申込みを承諾したものとみなす。(後段省略)

① 通算で5年以上契約が更新されていること

アルバイトなどの有期雇用契約の労働者が正社員などの無期雇用契約に移行するためには、通算して5年を越えて契約が更新されていることが必要です。

「通算して5年を越えて契約が更新されている」とはどういう意味かというと、有期雇用契約(期間の定めのある雇用契約)が更新されて、その更新された契約期間の合計が5年を超えているという意味になります。

たとえば、「契約期間を1年とし、契約から1年が経過した時点で更新する」というような雇用契約の場合には、最初の契約から5回目の契約更新時に契約が更新された場合には「通算して5年を超えて契約が更新されている」ということになります。

1年→ 1年→ 1年→ 1年→ 1年→ 1年→
(転換申込)

そのため、このように1年ごとの更新となっている場合には、5年が経過した後(5回目の更新がなされた後)であれば正社員への転向が可能となります。

一方、たとえば「契約期間を3年とし、契約から3年が経過した時点で更新する」というような有期雇用契約の場合には、最初の契約から1回目の更新時(最初の更新時)に契約が更新された時点で「通算して5年を越えて契約が更新されている」ということになります。

3年→→→ 3年→→→
(転換申込)

そのため、このように3年ごとの更新となっているような場合には、3年が経過した後に最初の更新時にさらに3年の更新がなされたのであれば「通算して6年の契約更新がなされた」ということになりますから、最初の契約の日から5年が経過していなくても、最初の契約から3年が経過した後に最初の更新がなされた時点で「通算して5年を越えて契約が更新されている」ということになります。

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