このページでは、職場(会社)の同僚や部下からイジメの被害に遭っている場合(モラハラ・モラルハラスメント)に、労働局に対して個別労働関係紛争の解決に関する援助を申し込む場合の申立書の記載例(ひな形・書式)を公開しています。
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モラハラ(職場いじめ)に関する労働局への紛争解決援助申立書の記載例
〇〇労働局長 殿
個別労働関係紛争の解決に関する援助申立書
(個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律第4条に基づく)
平成〇年〇月〇日
申立人(労働者)
〒 〇〇〇-〇〇〇〇
住所 神奈川県横浜市保土ヶ谷区〇〇町〇番〇号
氏名 唐川礼留雄
電話番号 090-****-****
被申立人(事業主)
〒 〇〇〇-〇〇〇〇
所在地 東京都品川区〇〇町〇番〇号
名称 陰湿興業株式会社
代表者 大暑仙蔵
電話番号 03-****-****
1 紛争解決の援助を求める事項
同僚からの社内イジメを止めさせるとともに、社内イジメの再発防止策を構築するよう事業主に対する助言・指導を求める。
2 援助を求める理由
被申立人はゲームアプリのソフト開発を行う従業員20名の株式会社であり、品川区の本社ビルにてソフトウェアの開発及びウェブマーケティング業を営んでいるものである。
申立人は、平成〇年〇月にSE(システムエンジニア)として入社し、ゲームアプリ開発班の一般社員として勤務しているが、平成〇年〇月ごろより、同僚の井寺目留蔵(以下「加害者」という)から「早く辞めてしまえ」「お前なんか何の役にも立たないんだよ」などといった暴言や社内メールを繰り返し受けるようになり、また、他の社員の死角になるような場所で殴られるなど肉体的暴力を頻繁に受けるようになった。
加えて、先月頃からは加害者が申立人を無視するよう他の社員に働きかけたことをきっかけとして申立人は社内で孤立させられるようになり、甚大な精神的肉体的苦痛を受け続けている。
申立人は、これらのモラルハラスメント(モラハラ)行為を止めさせるよう、加害者の直属の上司(課長)に口頭で訴え、また被申立人に対し文書でモラハラの即時中止及び再発防止策の構築を求めたが、被申立人は何らの対処もとらない。
このような被申立人の対応は、使用者が労働者の生命・身体等の安全を確保し必要な配慮をしなければならないと規定した労働契約法第5条に違反する。
3 紛争の経過
申立人は平成〇年〇月〇日及び同月〇日に、加害者の上司である〇〇(課長)に対してモラハラ(社内イジメ)行為を止めさせるよう求めたが、「それぐらいはコミュニケーションの範囲内だろう」「お前の性格が暗いからじゃないのか」などとして何らの対処もしない。
また、平成〇年〇月〇日付で「社内イジメの即時停止およびその改善を求める申入書」を作成し、被申立人の代表取締役を名宛人として被申立人に送付したが、その後何らの対処・改善策がとられることもなく、前述したモラハラ行為による被害を継続して受け続けている。
4 添付資料
・社内イジメの即時停止およびその改善を求める申入書の写し 1通
以上
※官公庁ではすべての書類をA4で統一していますので、プリントアウトする際はA4用紙を使用するようにしてください。
※:添付書類として挙げた「社内イジメの即時停止およびその改善を求める申入書」は必ずしも添付が必要なものではありませんので、添付しない場合は削除しても構いません。
※「社内イジメの即時停止およびその改善を求める申入書」の記載例については『社内イジメを止めるよう求める通知書【ひな形・書式】』のページを参考にしてください。
様式について
労働局に対する援助の申立書に定型の様式は設けられておらず、各都道府県の労働局によってその様式が異なっているようです。
上記の様式で提出しても問題ないと思いますが、たとえば東京労働局で使用されている申立書の様式は東京労働局のサイトからダウンロード(Word)できますので、その様式を使用して提出するのもいいのではないかと思います(東京労働局で使用されている様式を他の労働局で使用しても受け付けてもらえると思います)。
もっとも、実際に労働局に対して援助の申立書を提出する場合は、申し立てを行う労働局に事前連絡や相談を行う場合が多いと思いますので、その相談する際に労働局で申立書のひな形をもらうなどした方が良いでしょう。