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試用期間経過後の賃金の引下げの撤回を求める申入書

このページでは、試用期間が経過した後に会社から賃金を引き下げられた場合に、会社に対してその撤回を求める場合の申入書(通知書)の記載例(ひな形・書式)を公開しています。

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なお、この書式例(ひな形例)は当サイト管理人が個人的な見解で作成したものです。この書式例(ひな形例)を使用して生じる一切の損害につき当サイトの管理人は責任を負いませんのでご了承のうえご使用ください。

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試用期間(研修期間)が経過した後に会社から賃金を引き下げられた場合に会社に対してその撤回を求める場合の申入書の記載例


〇〇株式会社

代表取締役 〇〇〇〇 殿

賃金引下げの撤回を求める申入書

 私は、平成○年○月○日、貴社が定めた試用期間を経過し貴社から本採用を受けましたが、その本採用を受ける際、貴社の一方的な告知により賃金を当初の時給1000円から時給800円に一方的に引き下げられております。

 しかしながら、過去の判例(三菱樹脂事件:最高裁昭和48年12月12日)によれば試用期間の法的性質は「解雇権留保付きの雇用契約」と解されており、当初契約した賃金等の労働条件で雇用契約が有効に締結されていますから、試用期間経過後に賃金を引下げる場合は労働条件の不利益変更となり労働契約法第3条1項または同法第8条に基づいて労働者の個別の同意が必要になると考えられます。

 この点、私が当該賃金の引下げに同意した事実はありませんから、貴社の行った賃金の引下げは労働者の同意のない一方的な労働条件の変更であるといえます。

 したがって、貴社の行った賃金の引下げは労働契約法第3条1項に違反し無効であるといえますから、直ちに当該賃金の引下げを撤回するよう申し入れいたします。

以上

平成〇年〇月〇日

〇〇県〇〇市〇〇町〇‐〇

〇〇 〇〇 ㊞


※官公庁ではすべての書類をA4で統一していますので、将来的に裁判になる可能性がある場合にはA4用紙でプリントアウトするようにしてください。

なお、試用期間経過後に賃金を引下げられるトラブルの具体的な法律的な考え方やその場合の具体的な対処法などについては『試用期間(研修期間)経過後に給料を下げられた場合』のページに掲載していますので参考にしてください。