楽屋でななみんにカンチョーした生駒ちゃんはセクハラで処分されるか?

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だいぶ前にテレビ東京系で放送された「乃木坂ってどこ?」において当時すでに国民的アイドルグループとして注目を集めていた乃木坂46の楽屋を隠し撮りしてメンバーの生態を調査するという企画がありましたが、その際撮影されたVTRの一部にメンバーの生駒ちゃん(生駒里奈さん、以下「生駒ちゃん」という)がななみん(橋本奈々未さん、以下「ななみん」という)にカンチョーをするという衝撃的な場面があったことは乃木ヲタならずとも記憶している人は多いのではないかと思われます。

この生駒ちゃんの実行した「カンチョー」という他人の肛門に自分の指を突き刺すというハレンチな行為は誰しも人生で一度は経験したことがあると思われますので「至極一般的なコミュニケーションツールの一つ」と言えなくもありませんが、一般企業の職場でこれを行った場合には「セクハラ」として法律上の問題を生じさせる可能性もあるのではないか、とも考えられます。

そこで今回は、この「生駒ちゃんカンチョー事件」が一般の職場で行われたと仮定した場合、楽屋でななみんにカンチョーをした生駒ちゃんはセクハラで処分される可能性があるか?という点について考えてみることにいたしましょう。

※なお、この問題を考える前提として、そもそも乃木坂46のメンバーとその運営主体である乃木坂46LLC(乃木坂46合同会社)との間に雇用関係があるのかという点が問題となりますが、その正確な契約関係は部外者である私には判然としませんので、このページでは便宜上、乃木坂46のメンバーと乃木坂46LLCとの間に雇用関係が存在する(乃木坂46のメンバーは乃木坂46合同会社に雇用されている)という前提の下議論していくことにいたします。

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セクハラとは?

「楽屋でななみんにカンチョーをした生駒ちゃんはセクハラで処分されるのか?」という問題を考える前に、そもそも「セクハラ」とはどのような行為をいうのかという「セクハラの定義」を理解しておかなければなりません。

この点については『これってセクハラ?(セクハラの判断基準とは)』のページで詳しく解説していますのでここでは詳述いたしませんが、「職場」で発生したセクハラにおける事業主の義務については男女雇用機会均等法(※正式名称は「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」)の第11条1項に規定されていますので、その条文がセクハラの定義を考える上での参考になります。

【男女雇用機会均等法第11条1項】

事業主は、職場において行われる性的な言動に対するその雇用する労働者の対応により当該労働者がその労働条件につき不利益を受け、又は当該性的な言動により当該労働者の就業環境が害されることのないよう、当該労働者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならない。

この点、男女雇用機会均等法第11条1項では、「職場」において発生した「性的な言動」によってそれを受けた労働者が「労働条件につき不利益を受け」たり「就業環境が害される」ことのないよう事業主に必要な措置を講じることが求められていますので、この「職場」において行われた「性的な言動」によって労働者が「労働条件につき不利益を受け」たり「就業環境が害される」ことが、すなわち「セクハラ」ということになると解釈されます。

 男女雇用機会均等法第11条1項に規定される「セクハラ」の要件
その行為が「職場」で行われこと
「性的な言動」があったこと
①と②に加えて次の事実のいずれかがあったこと 「労働条件に不利益を受けた」
「就業環境が害された」

「楽屋」は男女雇用機会均等法第11条1項にいう「職場」にあたるか?

前述したように、セクハラは「職場」において行われた「性的な言動」によって労働者が「労働条件につき不利益を受け」たり「就業環境が害される」こと、と定義することができますが、「楽屋でななみんにカンチョーをした生駒ちゃんはセクハラで処分されるのか?」という問題を考える場合には、そもそも「楽屋」が男女雇用機会均等法第11条1項にいう「職場」に該当するのか、という点を考えなければなりません。

なぜなら、本番の前後に待機する「楽屋」が男女雇用機会均等法第11条1項にいう「職場」に含まれないとすれば、そこでどのような「性的な言動」が発生しても男女雇用機会均等法第11条1項の定義に当てはまらないことになり男女雇用機会均等法第11条1項に基づいて会社に対し適切な対応を求めることもできないと考えられるからです。

この点、「楽屋」にいる時間帯は基本的に休憩しているだけであり、番組の本番や打ち合わせなど本来の「業務」を行うことが予定されているとは考えられませんから、一見すると「楽屋」は「職場」ではないように思えます。

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